葬式休みを取るための言い方は?会社と学校、それぞれの場合を解説

更新:2023.11.30

葬式に出るためには、会社や学校に相談してお休みをもらわなければなりません。

葬式休みは「忌引き休暇」といわれ、会社によって休みが取れる続柄や日数が決まっています。

どのような場合に忌引き休暇を取得することができるかを含め、葬式休みを取るための言い方について解説します。

葬式に出るときは「忌引き」(きびき)が適用される場合がある

葬式に出たいと考えたら、まずは会社や学校の「忌引き」の日数について調べてみましょう。

忌引きとは、親族が亡くなったときに取得できるお休みのことです。

会社員の人は、忌引きが認められれば欠勤扱いにならないため、評価が下がる要因になりません。

ただし、忌引きは有給休暇と違い、会社側が給与を支払う義務がないため、忌引きを取得した月の給与は下がる可能性があります。

学校に通っている人は欠席扱いにならないため、内申に響く恐れがありません。

よって葬式休みを取りたい場合は「忌引きを取らせてください」とお願いするのが正解です。

詳しい言い方については後に解説するため、まずは一般的な忌引き休暇の日数等についてご紹介します。

一般的な忌引きの日数と続柄

忌引きを取得できるのは親族に限られており、続柄によって取得可能日数が違います。

取得可能日数は会社や学校によりそれぞれですが、ここでは一般的な例を表にしました。参考にしてください。

【一般的な忌引きの日数と続柄】

故人が自分にとってなににあたるか忌引き日数
配偶者10日
実父、実母、子などの1親等7日
祖父母、兄弟姉妹などの2親等3日
おじ・おばなどの3親等1日
配偶者の身内1~3日

関係性が近いほど、本人が喪主かそれに近い存在にあたると考えられるため、忌引きが認められる日数は多くなる傾向にあります。

故人が近親者でなければ、基本的には忌引きが適用されない

前項で忌引きの日数と続柄を確認し、「友人の葬儀では忌引きが取れないのか」と感じた人もいることでしょう。

故人が3親等までの近親者にあたらなければ、一般的には忌引きが取得できません。

一般参列者として葬式に参列したい場合は、有給休暇を取得するか、退勤後に通夜へ参列しましょう。

葬式休みを申請するタイミング

葬式休みを申請するタイミングは、亡くなってすぐではありません。

葬儀日程が決まってから、何日の休みが必要なのかを明確にして連絡します。

ただし、仕事を調整する関係で、すぐにでも上司へ連絡したいと考える人もいるでしょう。

その場合は、身内が亡くなった時点で上司へ一報を入れておきます。

葬儀日程が決まったら、改めて連絡を入れます。

葬式休みを申請する前に、休みが何日必要なのかを確認しよう

葬式休みを申請する前に、自分は休みが何日必要なのかをしっかり確認しておきましょう。

現代では、亡くなってから葬式までの日数が長くなる傾向にあります。

一昔前までは、亡くなってから3日ほどで葬式まで終わるのが一般的でした。

しかし、現在首都圏などでは、一週間ほどかかる場合も少なからずあります。

「葬式の日まで休暇をもらうには、忌引きの日数では足りない」となったら、少し工夫が必要です。

考えられる例を数点挙げて、解決策を提案します。

【遠方である祖父の葬式に出るために4日間の休暇が必要】

・会社に忌引きを4日間取得できないか相談してみる

・忌引き3日と有給休暇1日で対応する

【祖母の葬式が5日後にある】

・会社に忌引きを5日間取得できないか相談してみる

・儀式のない日は会社に出勤する

・忌引き3日と有休2日で対応する

【叔父の葬式が5日後にあり、自分が喪主である】

・会社に事情を話し、忌引きを5日間取得できないか相談してみる

・儀式や打ち合わせのない日、時間は会社に出勤する

・忌引き1日と有休4日(半休と組み合わせるなど)で対応する

なお、忌引きを取得すると給与が減ってしまうことが心配な人は、すべての日数を忌引きではなく有給休暇扱いにできないか、会社に相談してみてはいかがでしょうか。

ただし、当然ではありますが、今後使える有給休暇の日数は減ってしまいますので注意しましょう。

葬式休みを取るための言い方【学校編】

電話をする女性

学校に葬式休みを申請するときは、高校生までなら保護者から連絡してもらうのがいいでしょう。

担任の先生を電話で呼び出し、葬式が発生したことを告げて休みを取りたい日数を伝えます。

また、手続きに必要な書類がないかどうかも確認しましょう。

大学生の場合は、学生本人が学務課に電話連絡し、担当部署を教えてもらいます。

メールなどで済ませずに、必ず電話を一本入れましょう。

【電話例】

○年○組の(名前)の母親です。さきほど、(名前)の祖父が亡くなりました。

葬儀が△日ですので、△日まで忌引きを取らせてください。

また、忌引きを取るために提出しなければならない書類があったら、教えていただけますでしょうか。

学校で葬式休みを取るため必要になる書類

学校で葬式休みを取るために必要となる書類は、一般的には葬儀日程が分かるものです。

葬儀の案内状か参列者に配るお礼状を一枚、学校に提出するために取っておきましょう。

また、学校が指定する書式に従って申請書を提出するケースもあります。

葬儀の案内状や申請書の提出は、葬儀が終わってからでも構わないとする学校が少なくありません。

ただ、葬儀までに余裕があるようなら、合間の時間に提出しましょう。

葬式休みを取るための言い方【会社編】

会社に葬式休みを希望する際、まずは必ず直属の上司に一本電話を入れましょう。

そして、担当部署へ改めて連絡した方が良いかどうかを教えてもらいます。

もし担当部署を知っていたとしても、自分が働いている現場の上司を飛び越えて担当部署へ連絡するのはあまり良くありません。

上司は部下が休暇を取れば、すぐに仕事を調整する必要があるため、必ず直属の上司に伝えましょう。

緊急の用事なので、メールよりも電話が適しています。

「お疲れ様です。ただいま、少しだけお電話よろしいでしょうか」と前置きした上で以下の例のように述べましょう。

【電話例1 自分が喪主・遺族の立場である場合】

先ほど私の母が亡くなりましたので、明日から葬儀の○日までお休みをちょうだいしたいと思い、ご連絡しました。

業務上、ご迷惑をおかけして大変申し訳ありませんが、何卒よろしくお願いします。

また、忌引きを申請するにあたって必要になる書類や、問い合わせるべき部署がございましたら教えてください。

【電話例2 自分が喪主・遺族の立場でない場合】

先ほど義理の父が亡くなりました。

通夜と葬儀に出席したいので、○日から○日まで忌引き休暇を取得したいと思います。

忙しい時期に大変申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。

また、忌引きを申請するにあたって必要になる書類や、問い合わせるべき部署がございましたら教えてください。

【電話例3 有給休暇と組み合わせて休暇を取得したい場合】

先ほど祖父が亡くなり、遠方の葬儀に参列したいので、明日から4日間お休みをちょうだいしたいと考えています。

忙しい時期に大変申し訳ありませんが、どうかよろしくお願いします。

この場合、忌引き休暇は何日取得できますでしょうか? 

忌引きで足りない日数は、有給休暇をあてたいと考えています。

問い合わせるべき部署や、必要書類がございましたら教えてください。

以上のように、最初の段階でいつからいつまで休みたいかをはっきり伝えるのが大事です。

会社で葬式休みを取るため必要になる書類

会社で忌引きを取得する際は、忌引き休暇申請書を総務などに提出しなければならない場合が多いでしょう。

書類には、対象となる葬式が確かにあることを証明するものを添付します。

葬儀の案内状や、会葬のお礼状がよいでしょう。

書類の提出は、葬式が終わってからで良いとしている会社がほとんどです。

忌引きが終わってからの挨拶も大切に

以上、葬式休みを電話で伝えるときの言い方などについて解説しました。

忌引きは取得することが認められている休暇ですが、突然発生するものです。

あなたのいない現場では、仕事の調整が必要になります。

よって、忌引きが終わり出勤する際には、まわりに丁寧な対応を行いましょう。

調整を行ってくれた上司、サポートしてくれた同僚には、「おかげさまで滞りなく葬儀が終了しました。フォローしていただき、誠にありがとうございました」と挨拶します。

通例によっては、職場に手土産などを配るケースもあるでしょう。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験、散骨を推進するNPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験、遺品整理関係の著書・サイト制作サポートなどから、終活全般に強いライター。ファイナンシャルプランナー(2級)。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。ほか週刊現代WEBなどサイトへの終活関連コラム寄稿、クロワッサン別冊「終活読本」の監修や、令和6年5月発刊「ESSE」6月号のお墓特集を監修している。

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