【葬儀の準備】後悔しないためにしておくべきこと一覧|広島自宅葬儀社

更新:2023.05.17

故人を偲び、その人生を讃え、家族や友人とともに送り出す場である葬儀は、後悔のないものにしたいものです。

しかし、葬儀に不慣れな多くの方々にとって、何から準備を始めれば良いのか、どのようなことを考えれば良いのか、不明確な点が多いことでしょう。

この記事では、後悔しないための葬儀の準備についてお伝えし、その各ステップを詳しく説明します。

この記事にご縁を頂いた1人でも多くの方が、後悔なく大切な方の最後のお見送りができればと、祈りを込めてお伝えしていきます。

どうぞ最後まで読み進めてみて下さい。

葬儀のスタイルを考える

まずは、自分たちがどのような葬儀スタイルを選ぶべきかを考えておきましょう。

現代の葬儀では、家族葬、一日葬、一般葬、直葬の、主に4つの葬儀スタイルに分けられます。

それぞれの特徴を解説します。

家族葬

家族葬は、遺族や親族だけで行う葬儀で、規模が小さく、落ち着いた雰囲気が特徴です。

昨今最も選ばれている葬儀スタイルと言えるでしょう。

費用も一般葬に比べて抑えられるというメリットがありますが、故人の交友関係が広かった場合、参列を家族や親族に制限することで、それ以外の方々とのお別れの場がないというデメリットもあります。

一日葬

一日葬とは、家族葬をさらにコンパクトにした葬儀スタイルです。

これまでの葬儀は、通夜と告別式を2日にまたいで行っていましたが、通夜を省略し、一日で葬儀の全行程を終えるのが一日葬です。

元来、通夜は親族以外の方々の弔問の場でしたが、そもそも家族葬だと、そのような人たちの弔問がないことから、通夜を省略する一日葬のスタイルが選ばれるようになりました。

一般葬

一般葬は、遺族だけでなく故人の友人や知人、地域の人々なども招く、規模の大きな葬儀です。

また、通夜と告別式を2日にまたいで行い、僧侶を招くのが基本です。

故人がご縁をつないだ多くの人々と最期の時間を共有でき、故人の人間関係を明確に示すことができます。

ただし、参列者が多くなる分、費用が高くなるというデメリットもあります。

直葬

直葬は、遺体を安置した後、儀式を行わず火葬のみを行う形式です。

通夜や告別式などのセレモニーを行わず、家族だけで手短に行うため、費用や時間を最小限に抑えられるというメリットがあります。

一方で、故人の死別の悲しみをケアするプロセス(枕経、納棺、通夜、葬儀など)がないため、故人を偲ぶ時間も短く、故人を送り出すうえで物足りなさを感じてあとから後悔するという人も少なくありません。

訃報の連絡先リストを作成しておく

訃報の連絡先リストを作成しておくことで、いざという時に慌てずに訃報を流せるというメリットがあります。

また、連絡漏れの心配もありません。

家族、親族、友人、職場の同僚、故人が所属していた団体やクラブのメンバーなど、連絡を取るべき人々の名前と連絡先を一覧にしておくと、必要な時にスムーズに連絡を取ることができます。

また、昨今は家族葬が主流なため、「葬儀に招待する」「訃報は伝えるが弔問は辞退する」「事後報告にする」などと、訃報の流し方も区別しておけば、いざ不幸が起きた時に迷うことなく訃報連絡ができます。

実際の交友は本人でないと分からないことが多々あります。

可能な限り、本人が元気なうちに、声をかけてもらいたい人を教えてもらいましょう。

また、年賀状などを参考にするのも有効です。

葬儀の場所を考える

葬儀の場所には、葬儀会館、自宅、寺院などがあります。

ここでは、葬儀を行う場所について、それぞれの特徴を解説します。

会館葬

葬儀会館は、専門的な設備とスタッフが揃っているので、葬儀を円滑に行うことができます。

式場空間は広々としていますし、最近の会館は親族の控室にもシャワールームやキッチンなどが完備して、2日間を快適にすごせる環境が整っています。

また、大きな会館であれば一度に多くの人を収容することも可能です。

しかし、会館利用料金が生じてしまいます。

自宅葬

故人が生活していた自宅での葬儀も可能です。

故人が住み慣れた場所での葬儀は非常に心温まるものとなることから、小規模の家族葬を検討している方に見直されている葬儀スタイルです。

会館への移動の手間もなく、利用料金も不要という大きなメリットがあります。

ただし、祭壇の設置や柩の安置などで、空間の確保や設備の準備などが必要となります。

また、霊柩車、僧侶、葬儀社など、さまざまな人や車の出入りが生じるので、家族葬で誰にも知られたくないと思っていても、どうしても目についてしまうでしょう。

寺院葬

寺院葬は、故人の信仰に基づいて寺院で行う葬儀です。

伝統的な儀式を尊重することができます。

ただし、本堂の使用はお寺の承諾が必要となります。

すでに寺院葬を行っているお寺、檀家や信徒の要望に応じて本堂を貸し出すお寺、寺院を受け付けていないお寺など、その対応もさまざまです。

また寺院によっては収容人数に制限があったり、宿泊ができない、特定の宗派にしか対応していないなどの注意点もあります。

ご遺体の安置場所

ご逝去を迎えたら、遺族は速やかにご遺体を引き取り、搬送しなければならないため、予め安置場所を決めておきましょう。

葬儀までの安置場所は、自宅、あるいは葬儀社の安置施設のいずれかです。

自宅安置の場合

自宅安置は、住み慣れた家で最後の時間を過ごすという選択です。

場所の確保や室内の整理整頓が必要ですが、家族だけの時間を大切にすることができます。

自宅葬を希望する場合は、そのまま葬儀を執り行います。

会館葬にする場合は、自宅で納棺式を行って、その後ご遺体を会館に搬送するのが一般的です。

葬儀社の安置施設を利用する場合

自宅に安置できない場合、自宅に安置したくない場合、遺体の衛生管理を専門家に任せたい場合は、葬儀社の安置施設を利用しましょう。

どのような設備を整えているかは葬儀社によって異なります。

遺族が寄り添えるよう個室を用意しているところもあれば、専用空間に設置された冷蔵庫状の保管庫の中に柩を納めるところもあります。

また、利用料金がかかる一方で、面会時間やお参りの方法に制限があることも理解しておく必要があります。

葬儀費用を確保する

予め、葬儀費用を確保しておくことで、いざという時も安心して葬儀に臨めます。

葬儀費用の確保は次の手順を参考にしてみて下さい。

見積もりをしてもらい、大まかな葬儀費用を知る

葬儀費用を確保するには、まずはどれくらいの費用がかかるかを知らなければなりません。

そのために、希望の葬儀社に連絡をしておおよその見積もりをしてもらいましょう

(葬儀社選びのおすすめ方法はのちほど詳しく解説します)。

預貯金の確認

希望の葬儀にかかるおおよその費用が分かったら、次に自分たちの預貯金を確認しておきましょう。

故人の預金は本来遺産として口座が凍結されますが、葬儀費用であれば150万円を上限に引き出しが可能です。

出金申請にどのようなものが必要か、早めに銀行に確認しておきましょう。

予算計画を立てる

葬儀費用の概算と、葬儀に使えるお金の残額を把握できたら、その差額を埋めるべく予算計画を立てます。

月々いくらかを積み立てていく、葬儀保険(少額短期保険の一種)を利用するなどの方法があります。

事前に準備しておくもの

事前に準備しておくものとして、印鑑と遺影用の写真は忘れないようにしておきましょう。

印鑑

葬儀ではさまざまな手続きが必要になるので、事前に印鑑を用意しておきましょう。

故人の死亡を役所に報告するための死亡届で印鑑が必要となります。

死亡届を出すことで、故人の情報が戸籍から除かれ、火葬許可証が発行されます。

また、葬儀を行うにあたって、葬儀社との契約書にも印鑑が必要です。

遺影用の写真

遺影写真は、葬儀の際に故人を偲ぶために用いられるもので、遺族や参列者が故人を思い出すための大切な要素となります。

遺影用の写真選びのポイントは次の3つです。

▶故人らしい明るい表情

葬儀会場で参列者は遺影を見て礼拝します。

また自宅では葬儀で使われた遺影が長く飾られます。

つまり、葬儀を終えたあとの故人のイメージは、遺影写真の表情が定着することとなります。

だからこそ、遺影を見るとこちらの気分もほっこりするような、故人らしくて明るい表情のものが望ましいでしょう。

▶大きく映っているもの

遺影写真の加工でよく用いられるのが引き延ばしです。

遺影額に納まるくらいに故人の表情を大きくするのです。

引き延ばしをすると、画像を構成する粒子が目立ちやすくなります。

元の画像が大きく映っているものであれば、引き延ばしの度合いが少なく済みます。

▶ピントが合っているもの

ピントが合ってることで、引き延ばしをどれだけ行ってもボケが起きにくいというメリットがあります。

写真店が撮影したものが望ましいでしょう。

葬儀社選び

葬儀社選びは、元気なうちに行っておくことで、いざという時に安心できます。

時間に余裕がある方は、複数の業者を比較検討することもおすすめです。

時間に余裕がない方も、電話で分からないことを確認しておくだけでも安心感が得られます。

以下に具体的な方法を詳細に解説します。

ネット検索

まずはインターネットで葬儀社を検索します。

その際、口コミサイトを利用して評判やレビューを確認するのも効果的です。

ただし、ネットの情報は必ずしも正確でないこともあるため、情報源を複数確認し、信頼できるものから情報を得るようにしましょう。

資料請求

ネット検索で気になった葬儀社があれば、資料請求を行います。

資料には、葬儀の流れや費用、サービスの詳細などが記載されています。

それらを比較検討することで、自分たちのニーズに合った葬儀社を選ぶことができます。

事前相談

資料請求をもとに複数の葬儀社を絞り込んだら、次に事前相談を行います。

事前相談では、葬儀の流れ、費用、サービス内容などを具体的に確認することができます。

また、葬儀社のスタッフと直接話すことで、その人たちの対応や信頼性を感じることができます。

事前相談は無料のことが多いですが、事前に確認しておくことが大切です。

後悔のないお葬式のために。事前相談7つのメリット

お葬式で後悔をしないためには、葬儀社への事前相談は必須です。

予め葬儀の知識を入れておくことで、いざという時に慌てずに済みますし、葬儀社の見極めもできます。

事前相談をすると、葬儀に対する満足度が上がり、費用を節約するという調査データも出ています。

また、葬儀の費用や流れ、しきたり、準備すべきことなど、具体的な情報を得られることで、余裕を持って葬儀に臨めます。

ここでは、事前相談で得られるメリットを7つご紹介いたします。

1. 事前相談をすると満足度が上がり、費用は節約できる

事前相談を行うことで、自分たちの希望に合った葬儀を計画することができます。

また、葬儀の流れや費用について理解を深めることで、余計な出費を避けることも可能になります。

2. 葬儀の費用が分かる

事前相談では、葬儀の全体的な費用や、細かい項目ごとの費用を確認することができます。

これにより、葬儀の費用を事前に把握し、予算内で葬儀を計画できます。

3. 葬儀の流れが分かる

葬儀の進行や手続きの流れを理解することで、葬儀当日に迷うことなく進行できます。

また、どのような手続きが必要かを事前に知ることで、必要な書類の準備などもスムーズに行えます。

4. 葬儀のしきたりが分かる

地域や宗教による葬儀のしきたりを理解することで、故人や遺族の意志を尊重した葬儀を行えます。

また、しきたりについての不明点を解消することも可能です。

5. 葬儀の専門家に相談できる

葬儀に関するあらゆる疑問や不安を、専門家に直接聞くことができます。

これにより、専門的な視点からアドバイスを得ることができ、より適切な葬儀計画を立てることが可能になります。

6. 葬儀のために準備すべきことが分かる

事前相談を行うことで、葬儀までに必要な手続きや準備物を具体的に知ることができます。

これにより、葬儀当日になってから必要な物がないという事態を避けることができます。

7. 事前に葬儀社を比較検討できる

複数の葬儀社と事前相談を行うことで、それぞれの葬儀社のサービス内容や価格、スタッフの対応などを比較することができます。

これにより、自分たちにとって最も適した葬儀社を選ぶことが可能になります。

また、何度も葬儀社を探す手間も省けます。事前に比較検討することで、後悔のない選択ができるでしょう。

後悔しないお葬式のために、まずは広島自宅葬儀社にご相談下さい。

葬儀は故人の最後の旅立ちです。

適切な準備と計画により、故人の願いを尊重し、遺された人々が故人を心から偲ぶことのできる葬儀を行うことができます。

そのために、ぜひこの記事を参考に、前もって準備を進めてみてください。

それは、あなた自身と大切な人々のための行動となるでしょう。

広島自宅葬儀社は、葬儀の現場から「後悔」の2字を無くすよう、誠心誠意取り組みます。

分からないこと、不安なことがある方は、どうぞお気軽にご相談下さい。

こちらでご覧ください
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この記事を書いた人

廣田 篤  広島自宅葬儀社 代表

葬儀業界23年、広島自宅葬儀社代表。厚生労働省認定技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。前職大手葬儀社では担当者として 1500 件、責任者として1万件以上の葬儀に携わる。実母の在宅介護をきっかけに広島自宅葬儀社を立ち上げて現在に至る。広島市内だけでなく瀬戸内海に浮かぶ島々から、山間部の世羅町、神石高原町まで広島県内あらゆる地域の葬儀事情に精通する広島の葬儀のプロ。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。

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【3】故人様のお体を自宅へご安置させていただきます。
6畳一間あれば、和室・洋室はどちらでも構いません。
お布団がない、仏具がない等の場合でも弊社が用意いたしますのでご安心ください。
【4】葬儀の流れや費用をご案内させていただきます。
葬儀の日取りや葬儀のプランについてを打ち合わせしてまいります。どんな人生を歩まれたか、ご生前のエピソードなどもお聞かせください。
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