【広島県の家族葬】どんな流れで進むの?わかりやすく解説します
更新:2024.11.23
この記事では広島の葬儀を20年見てきた筆者が、広島の家族葬はどんな流れで進んでいくのか。
具体的に知りたい方へ時系列と共にわかりやすく解説させていただきますのでご覧ください。
広島の家族葬について
広島県の葬儀は7割が家族葬
現在、広島県の葬儀は7割くらいが家族葬と言われています。
葬儀の主流が家族葬になっています、特別なものではなくなっています。
通常の葬儀と家族葬の流れは変わらない
通常の葬儀と異なるのは、人数の大小のみであり、流れ自体は通常の葬儀と変わりません。
そして広島県に住む方の多くは、昔から安芸門徒と言われるくらい浄土真宗の門徒様が多い地域です。
したがって葬儀の流れは、この浄土真宗の流れに沿った形で生まれているのが特徴です。
広島の家族葬 日程は?
2日間で行われることが多い
家族葬の日程は、通夜の日、葬儀の日と2日間で行われることが多いです。
広島県内の火葬場は、友引でも営業をしています。元旦以外は稼働しているところが多く、ほぼ年中無休と言えます。
ですから火葬場の都合で日程がずれることが少ないため、すぐに通夜・葬儀となるケースが多いのが特徴です。
3日間で行われる場合も
しかし例えば夕方6時に訃報が発生した場合、火葬は死亡後24時間経過しないと出来ません。つまり翌日夕方6時以降でなければ火葬は出来ないことになります。
夕方6時以降になると今度は火葬場が稼働していません。
ですから翌々日の火葬から可能となります。
この場合は3日間で行われます。
何日間で行わないといけない決まりはない
いつまでに葬儀を済ませてくださいという決まりはありません。
決まっているのは、24時間経過しないと火葬をしてはいけませんということです。
ですから遠方の親族がいる場合など、親族が集まるのに時間が必要な場合は、日程を考慮する方もいらっしゃいます。
最後だからゆっくり送りたい
せっかく家族葬で親族だけで見送るのだから、慌てずドタバタとあまりしたくない。
ゆっくり送りたいという方には、1日目はゆっくり準備期間にして、2日目に通夜、3日目に葬儀と3日間で行うことをおすすめします。
早く職場、学校へ復帰しないといけないなど
家族葬を行う際は、職場や学校へ断りを入れて休む方も多いと思います。
葬儀が終わり次第、なるべく早く復帰しないといけない事情のある方の場合、通夜・葬儀の日程を極力早める方もいらっしゃいます。
その場合は最短の1日目に通夜、2日目に葬儀というスケジュールが良いでしょう。
家族葬を3日間で行う場合、1日目何をする?
1日目を仮通夜とする
3日目で行う場合、1日目を広島では仮通夜と言います。
冒頭で申し上げたように広島の方は、浄土真宗の方が多い地域です。
そのため、1日目はお寺様に枕経をあげていただいて終了とする方も多いです。
あえてその枕経を通夜の時刻同様の時間帯に行い、仮通夜とする場合もあります。
特に決まりはない
1日目はせっかく日程的に1日時間の余裕が生まれるわけですから、有効に時間を使いたいものです。
例えば準備に時間が欲しい方は、準備時間にあてましょう。家族葬であれば弔問への応対などに追われる心配もないため、ゆっくり故人様のそばで過ごす時間を大切にするのも良いでしょう。
また、お棺に入れて差し上げたいものの準備や、昔のアルバムを見ながら思い出を語り合うのも良いでしょう。
広島の家族葬 具体的な流れは?
広島県の家族葬はどのような流れで進むのか、一つずつご説明させていただきます
臨終
お亡くなりになられて臨終を迎えると医師からの死亡判定を受け、お体は清拭という処置をしていただきます。
施設で用意される浴衣にお着替えの場合もありますし、事前にこれを着せてあげて欲しいという服があれば、前もって職員へ預けておくのも良いでしょう。
葬儀社へ連絡し、お迎えに来ていただきます。
ご安置
ご自宅、もしくは葬儀会館など故人を安置する場所を決める必要があります。
葬儀社がその場所までご安置のお手伝いをいたします。
ご安置が終わると葬儀社が宗派に合わせた枕飾りを行います。
ご自宅で、仏壇が無いという方でも、ご安心いただいて大丈夫です。
枕経
最初にお勤めいただく読経として枕経があります。
枕元で行う読経なので枕経と言われます、お亡くなりになられてすぐに行う場合が昔は多かったのですが、家族葬が増えている現在は、少し様子が変わってきています。
1すぐに枕経をしていただく
2仮通夜として夕方行っていただく
3お寺様の都合に合わせて行っていただく
4通夜式の時に枕経を一緒に行う
家族の希望をお寺様に伝え、お寺様の都合も伺いながら調整します。
そのため、ご安置後に葬儀社と一緒にお寺様へ連絡する形が良いでしょう。
準備
準備の多くは葬儀社が行います。
家族葬でご家族が行う準備はそれほど多くありません。
尚、葬儀会館でもご自宅で家族葬でも準備物は変わりません。
1親族への日時の連絡
2会社、学校を休む場合、関係各所への連絡
3司式者(寺院など)への連絡
4お布施、火葬料などの現金の用意
5写真の用意(遺影写真を作るため)
6印鑑の用意(認め印、死亡届を役所へ提出で必要)
7葬儀場に飾ってあげたいもの用意(思い出の写真、愛用品など)
※葬儀会館で家族葬の場合、この他に通夜の晩、宿泊するための準備物(着替え、礼服など)が必要になります。
通夜
家族葬の通夜は、参列者への接待などがなく、集まるのは親族のみです。
そのため、通夜は読経が中心になります。
進行はお寺様、葬儀社によって行われるため、ご家族がやらなければならないことは、式の最中に焼香を行う程度です。
通夜式終了後に親族代表挨拶を行う方もいらっしゃいますし、そんなに仰々しくする間柄でもないからと、挨拶を省略する方もいらっしゃいます。
集まる方々との関係性で決められたら良いでしょう。
挨拶を行う場合は、葬儀社が例文を用意していることも多いので参考にしてください。
葬儀
広島の家族葬では葬儀の日も式自体は、通常の葬儀と変わらず進行をします。
式の最後にお別れの献花がありますが、一般参列者がいない親族のみで行われる時間になるため、とても温かい時間になります。
お別れに時間が十分取れることも特徴です。
通夜式同様に挨拶を行う場合、省略する場合があります。ご家族の判断で決められると良いでしょう。
出棺
火葬場へ向かう際、喪主は霊柩車へ乗車します。家族葬の場合、その他の親族は主に自家用車で対応することが広島県では多いです。
自家用車の場合、火葬場から直接、帰宅できることも、時間的都合のある方にとってメリットです。
道中迷わないように、予め場所の確認を忘れずに行いましょう。
自家用車で対応が難しい場合、必要あれば葬儀社がマイクロバス、ハイヤー、ジャンボタクシーなどを手配してくれますので、ご相談ください。
収骨
火葬場で1時間半ほど待ち時間を経て、収骨を行います。
待ち時間を利用してお弁当を用意するご家族もいらっしゃいます。
親族に通夜・葬儀・そして火葬場と同行していただいたお礼も兼ねて食事を振る舞われる場合、時間的に中途半端になるため、全て終わってから食事にする場合もあります。
広島で行われる家族葬の場合、精進料理、精進落としという風習的な意味合いは薄れ、普通に昼食として位置付けられている印象です。
収骨の際に納骨の時に必要な埋葬許可証をいただきますので、大事に保管しましょう。
初七日
広島の家族葬では、葬儀当日に初七日法要を行うケースが多いです。
いくつかパターンがありますので紹介させていただきます。
1収骨後、葬儀会館・自宅へ戻って初七日法要を行う場合
2収骨後、お寺へ移動して初七日法要を行う場合
3葬儀告別式の最中に初七日法要も一緒に済ませてから出棺する場合
4文字通りご逝去から7日目に初七日法要を行う場合
ご家族の希望をお寺様にお伝えしてみるのは構いませんが、あくまでお寺様のお考えによって決まりますので注意が必要です。
本来はご逝去から7日目に行われる法要が、簡略化され当日に行われるようになりました。
どこまで簡素化を許すのか、お寺様も難しいご判断に迫られていることにご理解をお願いいたします。
後飾り
初七日も無事終破ると、四十九日法要後に納骨をお考えになる方が多いです。
納骨までの期間、自宅でご遺骨を安置するための簡易祭壇を葬儀社が設営してくれます。
これを後飾りと言います。
広島ではお鉢さん(仏飯)を供える風習がありますが、その他にも故人が好きだった食べ物、愛用品などを飾ってあげると故人様も喜ばれると思います。
四十九日まで毎朝、「今日も行ってきます」など声をかけ、お念仏されると良いでしょう。
広島の家族葬 流れを移動で見てみる
広島の家族葬を移動で見てみたいと思います
葬儀会館で家族葬を行う場合 移動の流れ
病院→葬儀会館(打ち合わせ)→自宅(準備)→葬儀会館(通夜・葬儀)→火葬場(収骨)→葬儀会館(初七日)→自宅(後飾り)
自宅で家族葬場合 移動の流れ
病院→自宅(打ち合わせ・準備・通夜・葬儀)→火葬場(収骨)→自宅(初七日・後飾り)
自宅で行うと移動が少ないため、負担が少なく、お別れの時間もしっかり持てます。
大変そうに見える自宅での葬儀ですが、実は最後の時間を愛着ある我が家で家族だけでゆっくり過ごすことが可能です。
興味のある方は弊社のホームページをご覧ください。
広島の家族葬 流れのまとめ
・主に2日間〜3日間で行われる
・通常の葬儀と流れ自体は変わらない
・家族葬の場合、式の中で親族代表挨拶を省略する場合もある
・広島の家族葬の流れは、「臨終」→「安置」→「枕経」→「通夜」→「葬儀」→「出棺」→「収骨」→「初七日」→「後飾り」となる場合が多い
・枕経は通夜の時に行われることもある
・初七日は葬儀の時に行われることもある
この記事を書いた人
廣田 篤 広島自宅葬儀社 代表
葬儀業界23年、広島自宅葬儀社代表。厚生労働省認定技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。前職大手葬儀社では担当者として 1500 件、責任者として1万件以上の葬儀に携わる。実母の在宅介護をきっかけに広島自宅葬儀社を立ち上げて現在に至る。広島市内だけでなく瀬戸内海に浮かぶ島々から、山間部の世羅町、神石高原町まで広島県内あらゆる地域の葬儀事情に精通する広島の葬儀のプロ。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。