直葬(火葬式)自宅で周囲に知られずに行う方法|広島自宅葬儀社
更新:2022.03.16
ご逝去後、直接火葬場へ向かうご出棺のみの葬儀が「直葬」と呼ばれるようになりました。
その直葬の簡素というネガティブなイメージから、自宅で行うのは周囲の目が気になるという方もいらっしゃいますが、そのご心配は無用です。
何度も実際にお手伝いをさせていただいた経験から、その理由をこれからご説明させていただきます。
直葬(火葬式)をしたことを知られたくない
寺院の読経など宗教的儀式を省略して火葬のみを選択したことを、周囲に誤った認識をされて風評被害を恐れる方もいらっしゃいます。
葬儀へお金をかけていないと思われる
代表的なものが、葬儀へお金をかけていないと思われることです。
直葬=火葬のみ=安いというイメージが浸透している今、周囲もそのような目で見てしまうことは考えられます。隣近所の方にそのような目で見られるのは絶え難いと考える方もいらっしゃいます。
簡素な葬儀をしたと思われる
「○○さんは、親の葬儀を直葬にしたみたい」と陰口を言われるのは、あまり良い気持ちにはなりません。
無宗教だから儀式をする必要がないとはっきりした理由があっても、周囲からはそのように思っていただけない場合、辛いものがあります。
本人の意思で選択したのに、家族の意向となる
生前に本人の意思で直葬にして欲しいと頼まれ、忠実に行ったにも関わらず、家族の意向で直葬になったと誤った受け止められ方をされる場合もあります。
このような誤解は避けたいと思うでしょう。
このようなことから自宅で直葬は、どうしようかと二の足を踏む方がいらっしゃいます。
では実際にどうなのか見ていきましょう。
自宅で行う直葬(火葬式)の内容
どんな内容?
自宅で行う直葬は、ご逝去後自宅へご安置。そして一晩自宅で過ごして翌日出棺となるケースが多いです。
出棺時間は葬儀社と相談して決めます。ご逝去後、24時間経てば火葬は可能です。
ご安置の時間が、深夜早朝の場合、午前中の場合、日中の場合とあるでしょう。
その時間から翌日の出棺時間まで、特別な儀式はありません。
お棺に納棺するタイミングは、ご安置後どこかのタイミングで行うか、翌日出棺の際に行うか選択できます。
それ以外の時間は、出棺まで故人のそばで静かに過ごすことが出来ます。
翌日時間が来るとお別れをした後、自宅から出棺となります。家族も火葬場へと向かいます。
出棺まで何をする?
花を用意したい、手紙を書いて入れてあげたい。愛用品を飾ってあげたい、写真を並べたい。
慌ただしい準備はありません。故人のそばで過ごしながらご自身がしてあげたいことを好きなだけできるのです。
最後のひとときを思い残すことなく過ごすことができるのが特徴です。
直葬という心ない言葉の偏見を気にすることはありません、気持ちがこもっていれば、あたたかいお葬式です。
直葬とわからずに自宅で行える理由
そんな直葬ですが、なぜ周囲にわからずに自宅で直葬を行えるのかを説明させていただきます。
家の外ではなく、家の中で行うもの
当たり前と思われるかもしれませんが、直葬は家の外で行うものではなく、家の中で行うものです。
今、お隣さんが家の中で何をされているか、あなたはわかりますか?
中の様子は、わからないものです。
直葬がわかってしまう場面だけ家族で過ごす
直葬なのか、そうではないのか、どこでわかるでしょう?
「参列した時に読経がない」「参列したけど出棺だけだった」
参列しないとわからないものなのです。
出棺時間だけは家族で過ごすことにすると決め、近所の方へ周知すれば解決します。
近所の方には隙間時間にお参り
出棺時間以外の時間帯にご近所の方にはお参りに来ていただいたら良いのです。
その際に葬儀の準備が出来ているかどうか、礼服を着ているかどうかは気にされなくて結構です。ご近所の方は葬儀の時刻ではない時間帯にお参りへ来ています。
ご近所の方も平服です。お顔を見に来る方、お悔やみを述べに挨拶へ来る方ばかりですので、短時間でお帰りになられます。
これによってお別れ〜出棺の時間は家族、親族だけの時間になり、ご近所にはわからずに行えます。
周囲にわからずに直葬を自宅で行う流れ
ここまでの流れをおさらいするとこのようになります。
1.ご安置
2.葬儀社と出棺時間を決める
3.家族だけで葬儀を行う意向を近所へ伝える
葬儀時間以外であればお参りへ来ていただくことも可能と伝える
4.故人のそばで自由に過ごす
5.途中、お参りに来られた方の対応
6.時間に合わせて納棺〜お別れ〜出棺
広島自宅葬儀社の直葬(火葬式)
自宅で家族葬を専門にした広島自宅葬儀社では、自宅で行う直葬プランは2種類あります。
自宅で行う直葬プラン
弊社が用意させていただく準備物を必要最小限に抑えた直葬プランです。
これまでご説明させていただいた内容はこちらで可能です。
料金は80,000円(税込88,000円)です。
自宅で行う火葬式プラン
こちらは直葬プランに仏具とお別れの花束、後飾り壇を含めたものになります。
ご近所の方がお参りに来られた際、仏具もありますので、お線香もあげていただけます。
一見するとお葬式の前のような雰囲気がより出る形と言えます。
ご近所の方に直葬がわかってしまうのが心配な方は、こちらのプランがよりおすすめです。
また、火葬終了後、納骨まで遺骨を安置する簡易祭壇もついています。
料金は125,000円(137,500円)です。
この記事を書いた人
廣田 篤 広島自宅葬儀社 代表
葬儀業界23年、広島自宅葬儀社代表。厚生労働省認定技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。前職大手葬儀社では担当者として 1500 件、責任者として1万件以上の葬儀に携わる。実母の在宅介護をきっかけに広島自宅葬儀社を立ち上げて現在に至る。広島市内だけでなく瀬戸内海に浮かぶ島々から、山間部の世羅町、神石高原町まで広島県内あらゆる地域の葬儀事情に精通する広島の葬儀のプロ。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。