自宅で家族葬が出来るかどうか、自分で出来るチェックポイント
更新:2022.04.23
不慣れな葬儀場よりも、愛着ある自宅で家族葬を行う。
興味はあるけれども、自分の家で可能かどうなのか、想像がつかない。
そんな方のために、自分自身でチェックできるポイントをまとめてみましたので、ご覧ください。
自宅で家族葬が出来るかどうか、不安になる原因
多くの方がご不安になる原因を挙げてみたいと思います。
会館で葬儀を行うことが当たり前
近年、葬儀といえば葬儀会館で行うものというイメージが定着しています。
昔は自宅で葬儀が行われるのは当たり前の時代もありましたが、最近ではなかなか自宅で行うイメージが湧きづらいという点があります。
自宅葬への参列経験が少ない
近年、自宅葬へ参列する機会が減少しているのも、自宅で家族葬を行うイメージが湧きづらい一つの要因でしょう。
昔と今の家の造りが違う
従来自宅葬が行われていた家の間取りや雰囲気、それと現在の家の間取りや雰囲気が異なる場合もあります。
住宅環境の違いから、イメージが湧きづらい方もいらっしゃいます。
周囲にいない
周囲で自宅葬を行なっている人がいないというのも不安材料かもしれません。
しかし葬儀自体が周りで頻繁に発生するものではありませんので、ご心配になる必要はありません。
自宅で家族葬をする為にチェックすべきこと
では、我が家で自宅葬ができるかどうかのチェックすべきポイントを挙げていきます。
葬儀へ呼ぶ範囲、見込み参列者数を算出する
これはどんな葬儀にも共通する部分ですが、もしもの時に葬儀へどこまでの範囲へ声をかけるのか。
およその参列者の人数を算出してみることです。
子供、孫、兄弟、どこまでに声をかけるか、1人1人のお名前をメモ帳に書いてみることをお勧めします。
会場にする部屋を決める、部屋の広さを把握する
次にメインの会場と想定する部屋を決め、部屋の広さを把握しましょう。
自宅葬をする場合、飾り付けで使用する面積は1畳、故人をご安置するスペースで1畳使用します。
お寺様の読経がある場合は、お寺様に1畳ほど使用いただき、残りのスペースは、ご家族で使用できます。
6〜8畳の和室で行う場合、和室とリビングが隣同士の場合は両方を使って行う事が多いです。
和室とリビングを使用する場合は、例えば和室に○名、リビングに○名、合計○名、どのくらいの人数が自宅に入れるのか、計算をしてみましょう。
飾り付けが大きくなると、それだけ家族が過ごせるスペースが狭くなりますので、あまり派手な飾りをする必要はありません、注意しましょう。
バランスを見る
予想する見込み参列者の人数と、部屋に入れる人数を照らし合わせてみましょう。
予想15名で収容人数が12名であれば、家の中は窮屈になります。
予想8名で収容人数が12名であれば、家の中は余裕があります。
自宅で家族葬は、問題なくできると判断できます。
駐車場の必要有無を確認
予想参列者の人数が把握できたら、その方々が何台の車でお越しになるかを計算してみましょう。次に、その車を一時的に駐車出来るスペースを確保できるかどうか検討します。
地域にもよりますが、近所の方の了承を得て、付近のスペースを借りる場合もありますし、近くのコインパークへ駐車の場合もあります。マンションであれば来客駐車場を使用させていただく許可を得るなどします。
多くの場合は、事前に近所の了解を得て、家の敷地付近に駐車される事が多いです。
周りに気をつけてくれるなら、葬儀なら止むなしという了解のもと、行われています。
念の為、司式者の控室を用意
司式者が式の前に着替えや準備を行うことが出来るスペースを必要とする場合があります。
空いている別室を用意しておくことが最良ですが、空いている部屋がない場合は、会場となる部屋で準備をしていただきます。
控室として使用する部屋へ、特別何かを用意する必要はありませんが、
鏡があれば喜ばれると思います。空調が整った待機スペースがあれば、大丈夫です。
自宅で家族葬が出来るかどうかを決定づけるもの
自宅葬ができるかどうかですが、筆者の経験で言うとほとんどの場合は可能です。
マンションの15階もありましたし、瀬戸内の島に渡って潮風を感じながら行う事もありました。
色んな自宅葬を経験しましたが、葬儀社の立場で言う、出来るか出来ないかの判断は、下記になります。
棺が家の外まで出ることが出来るかどうか
葬儀の場では、故人様を棺に納棺させていただきます。納棺された形で出棺となるわけですが、棺は曲げたり、畳んだり、変形させる事は出来ません。
そのため、故人様が納棺された棺が、部屋から形を変えずに、スムーズに玄関先まで移動出来なければなりません。
造りによっては、部屋から家の外へ縁側から出る場合、裏口から庭へ出る場合、などもあります。
マンションの場合、エレベータには、緊急用の施錠式扉があることが多いです。
緊急用の扉を開いて出棺する場合、扉がない場合は棺を立てて出棺する場合と階段から出る場合があります。
玄関先が障害になっている場合、通夜と葬儀は納棺をしない形で行い、式終了後に玄関先で納棺をして出棺を行ったケースも過去にありました。
それでも通夜と葬儀を納棺した形で行いたい場合は、出棺時に棺を立てることにご了承いただければ行うことが出来ます。
立てても故人様のお身体へご不安を抱かせないように行うノウハウを私は持っていますが、全ての葬儀社が対応できるとは限りません。
経験上、自宅葬が出来ない家はほぼありません
葬儀社スタッフ、あなたの周囲の方々は下記を理由に自宅葬は難しいと仰るでしょう
・部屋が狭い
・玄関入り口が狭い
・エレベータにストレッチャーが入らない
・階段が狭い
これらはあなた自身もわかった上でそれでも自宅葬がなんとか出来ないかとお悩みのはずです。
狭さなどを理由に自宅葬を断念する必要はありません。
自宅から送り出してあげたい気持ちにいかに応えられるか、ここが葬儀社の腕の見せ所です。
なんとかならないか。
自宅から送り出すことを諦めたくない、ご家族、葬儀社の情熱があれば、解決するための知恵が生まれます。
必ず解決できるはずです。
そのためにはご家族の想いに共感してくれる葬儀社が必要です。
棺の動線確保さえできれば、葬儀は可能
結論としては棺の動線確保さえ出来れば、自宅での家族葬は可能です。
そこにご不安がある場合、実際に自宅葬について経験が豊富な葬儀社と、話をしてみるのが最良だと思います。
広島では、広島自宅葬儀社は自宅で行う家族葬を専門にしている葬儀社です。
事前にどのような自宅葬が出来るか、直接自宅でご相談させていただきながら、イメージをしていただく事も可能です。
広島市中区のストレッチャーが入らないマンションで自宅葬のお手伝いをさせていただいた経験もございます。
どんなご自宅でも自宅から送り出してあげたいというお気持ちを尊重して誠心誠意アドバイスさせていただきます。
葬儀社とわからないように家に来て欲しいというご要望にもお応えしています。
相談は無料ですので、ご心配な方は一度私までご相談ください。
同時に葬儀にかかる費用がご心配な場合、事前にお見積りも可能です。
詳しくはこちらの公式ホームページをご覧ください。