広島県の家族葬の流れと場面別の注意点|遺族になった時

更新:2022.05.21

お葬式は、参列者で参加する場合と遺族として葬儀を執り行う時とでは、全く違います。

それは家族葬においても同様です。

この記事では、広島県で家族葬を行った場合に知っておきたい家族葬の流れや場面別の注意点について、家族の方々にとって参考になる情報を解説させていただきます。

予め知っておくことで葬儀に対する不安が軽減されることもありますので、お役立てください。

家族葬とは

近い親族だけで小規模な葬儀を執り行うことを家族葬と言います。

家族葬が増えているのは、葬儀にそこまでお金をかけられないという方が増えているのも要因ですが、それだけではありません。

近年は核家族化が進み、地域との繋がりが以前より減っていること、また平均寿命が年々上がっていることで葬儀を出す側の高齢化も要因としてあります。

家族葬 1日目の流れ

1日目は通夜式があり、翌日に葬儀告別式を控えます。

・枕経

・葬儀社との打ち合わせ

・お布施、火葬料など現金の準備

・関係する方々へ日時の連絡

・喪服の準備

・通夜式

・通夜の食事

・故人を見守る

家族葬 1日目通夜の注意点

枕経

お亡くなりになられた方へ最初の読経として枕経があります。広島では亡くなられてすぐに行われる場合、通夜式と一緒に行われる場合があります。

葬儀社と一緒に寺院へ連絡する際に、枕経について相談しましょう。

すぐに行われる場合、服装は平服で構いません。数珠があれば用意しましょう。

お布施の用意が時間的に難しい場合は、通夜式の際にお渡しすれば大丈夫です。

葬儀社との打ち合わせ

なるべく一人ではなく、誰かに付き添ってもらって行うことをおすすめします。普段とは違い記憶が曖昧になりやすく、心情も不安定なため、複数で一緒に話を聞くことでうっかり忘れてしまったということを防ぐことができます。

現金の準備

現金の準備は、前もって手元に用意は難しいものですが、可能であれば前もって準備してご自身の口座や家の中で保管しておくことをおすすめします。

葬儀場には金庫が備えてあることが多いです。ずっと現金を持ち歩くのも不安な方は、葬儀場に金庫があるのか、確認しましょう。

日時の連絡

家族葬は主に故人の子、孫、兄弟とその家族が参列されることが多いです。

参列して欲しい方が決まっている場合、その方々へ連絡するのは当然でしょうが、それ以外の方々へどう伝えるべきかで悩む方は多いです。

葬儀を行うことは告げて、参列は遠いから来なくていいよとお断りする場合もあります。

葬儀後に伝えるという方法もありますが、後から知る方々とトラブルを避けるため、亡くなったこと、近い者で葬儀を行うので参列はお断りしたい旨を葬儀前に連絡しておくことをお勧めします。

中国新聞のお悔やみ情報

一般の方々、あるいは自分達が知らない故人の関係者へ訃報を知らせる手段として、中国新聞のお悔やみ情報ページの活用があります。

無料で訃報を知らせることができます。葬儀前だけでなく葬儀後に「家族葬を終えました、生前はありがとうございました」という形で事後報告も可能です。

家族葬でもきちんと礼は尽くしておきたいとい方には、有効な通知手段になり得ます。

参列予定者数を算出

・通夜にどんな方が来られるだろうか。予め参列予定者の人数を数えてノートに書き出してみましょう。ご夫婦の場合、一人で参列なのか、二人で参列なのかも確認が必要です。

その方々が出棺時に火葬場へ同行するのか、その場合、どのようにして火葬場へ向かうのか、決めておきましょう。

通夜の晩の食事

1日目の通夜の晩の食事を用意するのかしないのかを決めなければなりません。

ご用意する場合、通夜当日の正午までには葬儀社へ料理の内容を伝えなければなりません。

広島では通夜式後に近い親族のみで通夜振る舞いを行います。料理の内容は、通夜に参列する親族の人数で決まります。

しかし正確な人数の把握は難しいため、弁当ではなく、オードブル形式で対応される方が多いです。

家族葬の場合、この通夜振る舞いを省略して、通夜式後には散会となり、食事は家族だけで済ませることも多くなっています。

香典の取り扱い

家族葬で香典を受け取るのか受け取らないのかを決めておく必要があります。

何もお伝えしない限り、ほぼ参列者は香典を持参されると思ってください。

香典をお断りする場合は、事前に伝えておくのがマナーです。

香典をもらったら後でお返しをする返す手間が増えてしまう。香典を用意していただくのは申し訳ないなどの理由から家族葬で香典をお断りするケースが年々増えています。

戒名・法名について

葬儀では仏弟子になる証として故人は戒名、浄土真宗では法名を授かります。

戒名にはランクがあり、ランクによって戒名料が決まります。

寺院と相談して決めるものですが、枕経や通夜の席で相談して決めることが多いです。

浄土真宗の法名も、通常であれば無料ですが、院号法名という格の高いお名前を希望する場合は、先ほど同様に決めておく必要があります。

翌日の食事を確認

広島で火葬を行なっている間の待ち時間を利用して食事をする風習があります。

待ち時間が1時間〜1時間30分発生します、その間に予め用意した弁当を振る舞います。火葬場によっては、売店でホットケーキやたこ焼きなどの軽食が販売されています。

家族だけならそちらで対応でも構いませんが、親族も同行している場合は、振る舞いという意味ではお弁当が相応しいでしょう。お弁当の数は、通夜後に最終的に葬儀社と打ち合わせをしてきます。

火葬場へ向かう交通手段

翌日、火葬場へどのようにして行くのかを考えておく必要があります。

親族が多い場合、マイクロバスを手配することもあります。マイクロバスが必要な場合は、通夜の日に予め手配しておく必要がありますので、喪主はこちらも考えておかないといけません。

広島では家族葬の場合、それぞれの自家用車で火葬場へ向かうケースが多いです。

喪主は挨拶がある

家族葬でも葬儀告別式の最後には喪主が参列者へ挨拶を行うことは多いです。

本当に家族だけで行う場合など、かしこまらなくても良い葬儀であれば省略する場合もあります。挨拶を行う場合は、翌日にありますので、通夜式後にゆっくり挨拶を考えることになります。葬儀社から挨拶の例文をいただいて参考にする方も多くいらっしゃいます。

花や手紙、棺に入れてあげたいもの

棺に入れてあげたいものがあれば用意しましょう。故人へ手紙を書いたり、花を用意したり、あります。

気になる方はこちらの記事でご確認ください。

家族葬は、通常の葬儀と比べて参列者が少ないだけで、喪主の立場で言えば、普通の葬儀とあまり変わりません。

一般参列者への接待への時間や負担が減ることはありますが、円滑に滞りなく葬儀を進めるためには、多くのことを決めていかなければなりません。

家族葬 2日目の流れ

次に家族葬を行う場合の2日目の流れを解説していきます。

当日に行われること

・葬儀告別式

・出棺

・火葬場〜収骨

・当日初七日法要

・解散

・後飾り

家族葬 葬儀告別式の注意点

2日目、葬儀告別式の日です。喪主がどういう点に注意すべきかを引き続き解説させていただきます。

葬儀告別式

昨晩考えられた喪主挨拶がどのタイミングで行われるのか、急に言われても困りますので、予め葬儀社へ確認しておきましょう。

式自体は通夜式と同様に進んでいきます。通夜式との違いは最後にお別れの献花が行われてご出棺となる点です。

霊柩車の乗車人数

霊柩車に何人乗車できるのか、誰が乗車するのかを決めておきましょう。

遺影を持つのが誰、位牌を持つのは誰と決めておくことで慌てなくて済みます。

霊柩車は葬儀場〜火葬場までの片道です。帰りの足は忘れずに確保しておきましょう。

火葬場へのルート、場所の確認

家族葬で各々の自家用車で火葬場へ行く場合、火葬場までのルートや場所をそれぞれが把握しておく必要があります。

何台も連なって火葬場へ向かうわけですから、信号でどうしても逸れてしまう車も出てきます。

最近の車はナビ付きが多いですが、逸れてしまった場合でも対応できるようにしておきましょう。

忘れ物に注意

お別れの時にお花や棺に入れて差し上げたい物を用意している場合は、忘れず持参しましょう。

湯茶の確認

出棺後、火葬場での待ち時間で食事を振る舞う場合、湯茶の用意をどうするか葬儀社へ確認しましょう。多くの火葬場では湯茶の設備が整っています。

解散場所の確認

解散をどこで行うか、考えておきましょう。

1収骨後、葬儀場へ戻って解散する

2収骨後、火葬場でそのまま解散する

3収骨後、葬儀場へ戻って初七日をして解散する

書類は大切に保管

火葬場を出る前に、火葬が終了したことを証明する火葬(埋葬)許可証をいただきます。

納骨の時に必要になりますので、大切に保管しましょう。

葬儀後の会葬お礼

葬儀翌日以降に近所の方、会社関係の方から香典をいただくことが想定される方は、会葬御礼品を葬儀場から自宅へ何個か持って帰ると良いでしょう。

余った物は葬儀社が引き取ってくれますので、多めに持ち帰ることをお勧めします。

2週間程度は様子を見たほうが良いと思います。

家族葬の正しい認識

これから家族葬をお考えの将来喪主になるかもしれない方へ、正しい認識を持っていただくため、家族葬についてまとめさせていただきます。

・家族葬とはいえ、喪主はやらなければならない事はたくさんあります。

そしてそのサポートをするのが葬儀社の役目です。信頼できる葬儀社へ依頼しましょう。

・通常の葬儀に比べて、一般参列者への接待が無いので、時間や精神的にも負担が軽減されるが、親族を招く場合は親族への接待がある。

・家族葬と言っても家族だけで行う数名の家族葬〜30名規模の親族全員集まる家族葬もある。

この差は、考え方の相違ではなく、家族構成など環境の違いが殆どである。

・葬儀後に近所の方や勤め先の方々から香典をいただくことが多い。

・予め準備しておける事はしておく。特に通夜1日目は決めないといけない事が多くあります。

例えば参列者の範囲などは予めノートに書き出して準備しておくと良いでしょう。

・葬儀に見栄を張る必要はない。親族だけで温かいお葬式をする事が可能です。

 わけがわかないうちに気がついたら終わっていたという事は少なく、故人のことを考える時間、ゆっくり時を過ごす時間も通常の葬儀よりは持てます。

 悔いのないお別れをするには、故人と向き合う時間はとても大切です。

家族葬についてもっと詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

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