お墓掃除の仕方や持参したい道具、いつ行うべきかをわかりやすく解説

更新:2023.01.09

お墓参りに欠かせないのが、墓掃除です。

なかには「お盆にみんなが来るからお墓をきれいにしたい」

「法事の日は喪服だから、前日までに墓掃除を」などと、お墓参りの前に墓掃除を済ませておきたいと考える人もいるでしょう。

墓掃除の道具やタイミング、掃除をすすめる手順について解説します。

墓掃除だけ?お参りもする?最初に決めよう

「お盆や法事などみんながお墓参りをする前に、あらかじめ墓掃除を済ませておきたい」。

そんな人は墓掃除だけをするのか、それとも墓掃除後にお参りをするのかを、あらかじめ決めておきましょう。

持参するものが変わってくるためです。

「お墓に来たからには、お墓参りをしたい」

「きれいになったお墓に、お線香をあげてから帰りたい」と考える人は、墓掃除の道具のほかにお参りのための道具を持っていかなければなりません。

また、お参りをした後のろうそくや線香、お花を持ち帰らなければ、せっかくきれいにしてもすぐ汚れてしまいます。

お墓参りもしたい人は、お参りのための道具を持参すること、お参りの後に後片付けをすることを念頭に置きながら準備しましょう。

墓掃除の道具

墓掃除のために持っていきたい道具は、以下のとおりです。

掃除用具のなかには霊園に備え付けられているものもあるため、あらかじめ確認しておくと荷物を減らせます。

また、ぞうきんやスポンジを複数持参すると、汚れた掃除道具を洗うための手間が省けて便利です。

お墓から水場が遠い場合はとくに意識しましょう。

■軍手

草を抜くとき手を痛めないために、汚さないために持参します。

また軍手をはめたまま墓石を洗うと、細かい部分の汚れを指でこすり落とせるため便利です。

ただ、軍手を濡らしてしまった後に草抜きをするのは大変なので、草をしっかり抜いた後で墓石を洗うか、軍手を2組用意しましょう。

■ゴム手袋

水掃除のときに便利です。寒い時期はとくに重宝します。

薄手で指にぴったりフィットするゴム手袋なら上から軍手をはめられるため、着脱の手間が省けます。

■マスク

水や泥が顔にはねるため、マスクがあると安心です。

泥はねで汚れる可能性があるため、予備を用意しましょう。

■ゴミ袋

大きめのビニール袋を数枚用意しましょう。

掃除の際に出たごみを持ち帰るほか、ちりとりでは掬えないような大量の雑草をゴミ捨て場に捨てるときや、水掃除で濡れた道具を持ち運ぶのに便利です。

取っ手のついたものがおすすめ。

■草刈り鎌

手では抜けない頑固な雑草を草刈り鎌で除去します。

■剪定ばさみ

植木がある場合は持参します。

■ホウキとちりとり

落ち葉や除去した雑草を掃き清めるために使います。

霊園によっては備え付けのものがあります。

■手桶と柄杓、あるいは2リットルのペットボトル

墓石を水掃除するときに使います。

手桶と柄杓は霊園に備え付けられている場合があります。

ペットボトルは持ち運ぶときに軽いうえ、墓石の上から少しずつ水をかけるのにぴったりです。

2本持っていけば、水場とお墓の往復回数を減らせます。

■ぞうきん

墓石を拭くために使います。

数枚持っていけば、汚れたぞうきんを水洗いする回数が減らせます。

■スポンジ

大きめの柔らかいスポンジがおすすめです。

タワシやメラミンスポンジを使うと、傷がついてしまう墓石もあるため気をつけましょう。

また、スポンジはすぐに汚れてしまうため、複数持っていくのがおすすめです。

■古い歯ブラシ

花立などについた細かい汚れを取り除くのに便利です。

■スコップ

雑草を根こそぎ除去したり、玉砂利を掬ったりするのに使います。

■ざる

玉砂利を水洗いするときに使います。

■墓石用洗剤

通常の汚れは水洗いだけで取れてしまいます。

しかし頑固な汚れがあると想定される場合は、墓石用の洗剤があるといいでしょう。

同時にお墓参りもしたい場合は、以下の記事も参考にして持ち物を揃えてください。

墓掃除はいつ行えばいい?

法事の前に墓掃除を終えておきたいという人は、墓掃除に最適なタイミングを知りたいことでしょう。

理想的な墓掃除のタイミングは、お墓参りの前日や、当日の朝です。

ただ、雨が降ってしまっては墓掃除ができませんし、仕事の都合もあります。

天気予報や自分の都合を確認して、できるだけお墓参りの直前に掃除ができるようにしましょう。

喪服を着なければならない法事のような改まった席ではなく、また家族だけなど気の置けない人たちだけでお墓参りに行くのであれば、お墓掃除とお墓参りを同時に行っても差し支えありません。

みんなで掃除ができれば、短時間で墓石をきれいにできますね。

なお、手元が暗くては汚れが見えませんから、墓掃除は日没までに済ませられるようにします。

気候のことを考えれば、夏は日差しの強い時間帯を避けて朝早くか夕方に、冬は昼間の暖かい時間帯に行うのがいいでしょう。

お墓参りと同時に掃除を行う場合は、以下の記事も参考にして時間を決めてください。

墓掃除の仕方

墓掃除を行なっている人

墓掃除の手順は、以下の通りです。

1.まずは合掌

墓石の前で手を合わせ、「これからお掃除させていただきます」とご先祖様にあいさつします。

2.落ち葉や雑草の除去

まずは区画内をざっくり掃除します。落ち葉を掃き、雑草を抜いて区画内の地面をきれいにしましょう。

3.植木の剪定

植木があれば、余計な枝を取り除き、形よく剪定します。

とくに隣の区画へ枝などがはみ出さないよう、十分注意します。

剪定後は落ちた草をホウキとちりとりで集めます。

4.墓石をスポンジで水洗い

墓石の上から水をかけ、スポンジでやさしくこすり洗いします。

下の方が汚れが溜まりやすいので、比較的きれいな上の方から洗いましょう。

墓石が複数ある場合、まずは彫刻文字の刻まれた竿石だけをそれぞれ水洗いしていくと、スポンジを長くきれいに保てます。

5.スポンジでは取れない墓石の汚れを除去

スポンジで墓石全体を洗った後、取れていない汚れを古い歯ブラシや軍手でこすって落とします。

しつこい汚れがあれば、墓石用洗剤を使います。

6.墓石の付属品を洗う

花立や線香立て、香炉など取り外しのできる付属品を古い歯ブラシで水洗いします。

霊園によっては、水場へ付属品を持ち込んで洗えるようになっているところもあります。

7.墓石の水滴をふき取る

ぞうきんで墓石を拭き上げます。

彫刻文字のみぞなど、凹凸のある場所は水が溜まりやすいため、しっかり拭いて水滴を取り除きましょう。

カビやコケの発生を防げます。

8.玉砂利を洗う

玉砂利が汚れていれば、ひととおり掃除を終えた後に洗います。

スコップで汚れた玉砂利を掬い、ざるに入れて水洗いし、玉砂利を戻しましょう。

玉砂利を最初に洗ってしまうと、墓石掃除で区画内を歩いているときにまた汚れがつきます。

必ず墓石掃除が終わった後に行いましょう。

9.最後にもう一度区画まわりをざっと掃除する

区画内に残っている草などがないか点検し、ホウキとちりとりで掃き清めて終了です。

区画の周りに自分たちが落としてしまったゴミや草があれば、しっかり取り除いておきましょう。

墓掃除は準備をしっかりと

以上、墓掃除について解説しました。

墓掃除を始めてから忘れ物に気づいても、その場で調達するのは難しいため、持参するものの確認はしっかりと行いましょう。

なお、夏場はとくに雑草が多くなりがちで、墓掃除に必要な時間も長くなります。

時間には余裕をもって、手元が暗くなる前に終わらせるのが大事です。

この記事を書いた人

奥山 晶子

葬儀社への勤務経験、散骨を推進するNPO「葬送の自由をすすめる会」の理事の経験、遺品整理関係の著書・サイト制作サポートなどから、終活全般に強いライター。ファイナンシャルプランナー(2級)。終活関連の著書3冊、監修本1冊。最近の著書は「ゆる終活のための親にかけたい55の言葉」オークラ出版。ほか週刊現代WEBなどサイトへの終活関連コラム寄稿、クロワッサン別冊「終活読本」の監修や、令和6年5月発刊「ESSE」6月号のお墓特集を監修している。

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