法事・法要のお布施の金額相場は?すぐわかるお布施の目安一覧表
更新:2022.08.29
法事・法要を行うとき、お寺様へ包むお布施はどのくらいが適切なのか。
お悩みになる方も多いと思います。
この記事ではそんなお悩みを解決するために、法要別にお布施の目安を記載した一覧表をご紹介させていただきます。
合わせてお布施の用意の仕方、渡すタイミングについてもご紹介していますので、最後までご覧ください。
法事・法要のお布施の目安一覧表
お布施 | お車料 | お膳料 | |
初七日 | 20,000〜30,000 | 5,000 | |
週参り | 3,000〜5,000 | ||
四十九日 | 20,000〜50,000 | 5,000 | 5,000 |
祥月命日 | 3,000〜5,000 | ||
百箇日 | 10,000〜30,000 | 5,000 | |
盆・彼岸 | 10,000〜30,000 | ||
一周忌 | 20,000〜50,000 | 5,000 | 5,000 |
三回忌 | 20,000〜50,000 | 5,000 | 5,000 |
入仏式 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
納骨 | 10,000〜30,000 | 5,000 | |
墓石建立 | 10,000〜50,000 | 5,000 | |
七回忌 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
十三回忌 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
十七回忌 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
二十三回忌 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
二十七回忌 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
三十三回忌 | 10,000〜30,000 | 5,000 | 5,000 |
お布施の金額について
従来、葬儀も法要もお布施の金額は、地域や宗旨によって相場は異なるものでした。
しかし現在、全国的に葬儀は家族葬が主になり、法事全般も同じように縮小傾向があります。
例えば四十九日のお布施相場が、2万円〜5万円とありますが、2万円包むのか、3万円包むのか、5万円包むのか。
「一般的に○○県は、○○万円」「○○宗は普通○○万円」などは気にされず、個人のお財布事情で無理のない範囲で行えば良いと考えます。
家族が無理して行うことはお寺様も望んでいません。
一番大切なのはお寺様への感謝の気持ちです。
この感謝の気持ちは、無理のない範囲で行わない限り、生まれるはずがありません。
お車料について
お車料は、お寺以外の場所で法要が行われる際、ご用意した方が良い交通費です。
相場は5千円となりますが、遠方からお越しの場合など、距離によって1万円にした方が良い場合もあります。
往復のタクシー代を目安に考えてみてください。
お寺で行う場合は必要ありません。
お膳料について
お膳料は、お寺様と一緒に会食を行う場合は、用意する必要はありません。
一緒に会食をしない場合、食事代として渡すのがお膳料になります。
ここで注意いただきたいのが、お寺と一緒に会食をしない場合の中には、ご家族、ご親族様自体も会食を行わない場合もあるでしょう。
そもそもスケジュールの中に会食を予定していない、読経のみで考えている法事の場合です。
この場合、お膳料を用意する必要はありません。
つまり上記の一覧表でお膳料が目安で書かれている箇所は、法事の場で会食をおこなった場合のものになりますので、会食を行わない場合は省略しても結構です。
法事・法要のお布施の用意の仕方
ではお布施を包む袋はどのようなものが良いのか。
最も丁寧とされるのは、奉書紙と言われますが、あまり気にする必要はありません。
コンビニや文具店にある真っ白な封筒や「お布施」と書いてある袋で問題ありません。
お寺様へお気持ちで行うものですから、封筒の質感よりも前もって準備したことが伝わるものであれば、心がこもっているので十分です。
逆にNGなのは郵便番号欄がある封筒を使用するなど、明らかな準備不足な印象を与えてしまうものは、相手に気持ちが伝わりづらいので注意しましょう。
お布施の書き方やお金の入れ方など、用意について詳しく書いた記事が下記にありますので、よかったら合わせてご覧ください。
法事・法要のお布施を渡すタイミング
お布施を渡すタイミングは、特に決まりはありません。
タイミングよりも大切なのは、渡せる時に渡す、渡せずじまいで終わることがないようにするが基本です。
最も多いのは法事が始まる前に渡す方法です。
「今日は、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶を兼ねてお渡しすると良いでしょう。
お寺様が始まる時間ギリギリに到着して、相手に余裕がない場合は、読経終了後に渡す形が良いでしょう。
「今日はありがとうございました」とお渡しすれば、何ら問題はありません。
この記事を書いた人
廣田 篤 広島自宅葬儀社 代表
葬儀業界23年、広島自宅葬儀社代表。厚生労働省認定技能審査1級葬祭ディレクター。終活カウンセラー。前職大手葬儀社では担当者として 1500 件、責任者として1万件以上の葬儀に携わる。実母の在宅介護をきっかけに広島自宅葬儀社を立ち上げて現在に至る。広島市内だけでなく瀬戸内海に浮かぶ島々から、山間部の世羅町、神石高原町まで広島県内あらゆる地域の葬儀事情に精通する広島の葬儀のプロ。身内の死や介護の経験、数々の葬儀を通じての縁から「死」について考え、文章にすることをライフワークとしている。