【すぐ確認】宗派別焼香の回数と線香の本数

更新:2022.05.28

焼香の意味

仏式の法事や葬儀に参列すると、ご焼香をする場面が必ずあります。

焼香には、その香気によって仏前を清めるという意味があるためです。参列者全員が行うことにより、儀式が遺族と僧侶だけのものではなく、広がりのあるものとなるでしょう

宗派 焼香の意味
浄土真宗(本願寺派)     香をお供えして仏様を供養することで敬意を表す。また、自分自身を清める意味もあります。
浄土真宗(大谷派)香をお供えして仏様を供養することで敬意を表す。また、自分自身を清める意味もあります。
浄土宗3回なら仏・法・僧の三宝に供養するという意味、2回なら身を清め、心を静めるという意味、1回なら真心を込めて一心に行うという意味があります。
真言宗大日如来、弘法大師、祖先諸霊、それぞれへ焼香を行う意味があります。
曹洞宗心清浄に一心に仏様へご冥福を祈って香りを捧げる意味があります。
臨済宗心清浄に一心に仏様へご冥福を祈って香りを捧げる意味があります。
日蓮宗仏様へのお供え、自身と周囲を清浄にするため、香により精進の力を増すためという意味があります。

焼香の作法

ご焼香の作法について解説させていただきます。

焼香手順

1.本尊の前できちんと姿勢を正した後、ゆっくり一礼

2.合掌を行い(数珠をかけて)静かに祈る

3.浄指と言われる右手の3本指(親指、人差指、中指)で抹香を軽くつまみ、香を炭の上にのせて、たきます。

宗派によっては、額のあたりに軽く押すようにしていただき(左手は右手の下に添えるようにする)香を炭の上にのせ、たきます。

4.合掌礼拝で締めくくる

焼香作法は、座礼の場合も、立って行う場合も同様です。

焼香の回数と線香の本数

宗派焼香の回数線香の本数
浄土真宗(本願寺派)頭におしいただかないで1回二つに折って寝かせる
浄土真宗(大谷派)頭におしいただかないで2回二つに折って寝かせる
浄土宗頭におしいただいて1回または3回1〜3本揃えて立てる
真言宗頭におしいただいて3回3本立てる
曹洞宗2回、1度目は頭にいただき、2度目はいただきません。1本立てる
臨済宗頭におしいただかないで1回または3回1本立てる
日蓮宗頭におしいただいて1回または3回1本立てる

■大切なこと

一番大切にしたいことは、故人の冥福を祈る心、遺族へ哀悼の意を表す心です。

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